時には逆説的に考える~いち葬儀屋さんの雑記~

いち葬儀屋さんが葬儀関連をメインにそれ以外の事も「時には逆説的」に「時には普通」に考える超個人的ブログ

経歴あれこれ

このブログの管理人である柿山新の経歴を簡単にまとめてみました。

興味のある方は見ていってください。

高専(土木科)時代

高専とは

高専高等専門学校)は高校の3年間+専門学校(短大)の2年間をまとめ5年間で専門的な知識や技術を集中的に学ぶといった学校で、日本には国公私立あわせ57校あります。

最終学歴は短大卒と同等になります。

あくまで個人的な感覚ですが、高専卒の人間は専門的な知識や技術を持っているうえ、学歴は短大卒と同等なので、企業からしたら四大卒と比べコストを抑えつつ戦力になる人材として魅力があるのではと思っています。

後に書きますが、実際に就職のときに感じた事でもあります。

高専に入った理由

小中とそこまで勉強もしていなかった幼少期をのほほんと過ごしていましたが、中学3年にもなると受験を意識したくなくてもしなくてはいけない時期になります。

これといった目標もなく進路に人並みに悩む時期にたまたまテレビで目にした橋の設計士を目指している方のインタビューをきっかけに「自分も橋を造る仕事がしたい」と思うようになります。

そこで両親のアドバイスもあり高専という学校があることを知り、入学に向け色々と画策します(笑)

寮生活を通じ上下関係を痛感

何とか無事に「合格」の二文字を獲得し入学したわけですが、最初に待ち受けていたのは寮生活という今まで体験したことのない生活でした。

15年間過ごしてきた親元を離れ、最大5つも年の離れた他人(こちらは15歳、年長者は20歳)との共同生活です。

15歳と20歳では体格も経験も大きく違い、おのずと上下関係を学んでいくことになります(笑)

5年間過ごした寮生活のなかで学んだ人生経験は、社会人になった今でも活かされていますし、5年間共に濃い時を過ごした仲間とは年月が経った今でも付き合いがあり、いい経験ができたんだなぁと今になって実感しています。

学生生活を通じて

高校+専門の5年間のカリキュラムは専門的なものに対し比重が大きく、高校レベルの内容は実質最初の2年間弱に圧縮されています。

だからと言って内容が薄いこともないので、単純に内容の濃い授業がものすごいスピードで過ぎ去っていきます(笑)

当然のことながら勉強をしてこなかった私の成績は下から数えたほうが早く、進級するのもやっとのレベルでした。

そんな中で学んだギリギリでの追い込みや要領の良さは今となっては貴重な財産です(笑)

大手橋梁メーカー時代

希望と違う部署へ

高専は学生に対し求人が多く、えり好みしなければ就職に困ることは少ないかと思います。

就活という就活もしないなか(実は1社しか受けていません)決まった会社は業界ではトップレベルの橋梁メーカーでした。

幸運なことに同じ高専の卒業生も多いとの事で希望とは違う部署でしたが、すんなりと就職先をきめる事が出来ました。

希望していたのは橋梁の部署でしたが、所属することになった部署は大型の倉庫や工場、店舗などをメインとした建築の部署でした。

建築の部署に所属し生産設計を経験し、営業を経験し、希望部署に行くことなく退職する事になります。

生産設計時代

最初に配属された生産設計では設計図面をもとに工場で制作する部材や現場で建物を建てる時の設計図を作成する仕事がメインでした。

工場から現場から問合わせがあり板挟みになる仕事で残業も多く、最初の1年間は精神的にも肉体的にもキツい時期でした。

その後生産設計で使用するソフトウェア開発に携わり、子会社のある中国へ1年弱出張し、中国で教育をしつつ開発などを担当していました。

短い期間でしたが中国で過ごした期間は日本では経験できない体験も多々ありいい思い出です。

そんな中、中国にいるときに日本から電話で連絡が入り営業に移動することになりました。

営業時代

中国から帰国後、未経験ながら営業として仕事をスタートします。

技術職出身とういうことを活かし技術的な内容を伝える事で信頼を得る事を体感し、技術営業として成績を伸ばし、翌年には売上が全国2位にまでなることができました。

営業では色々な経験をさせてもらい、経営陣に近い感覚で日々勉強する事ができ、今の仕事にも大きく活きています。

その後半年ほどで退職してしまうのですが(笑)

葬儀屋時代(現在)

なぜ葬儀社へ入ったのか

実は実家が葬儀屋をしており、前職の時から手伝える時は手伝ったりしていました。

実家の葬儀社は規模も小さく、地域に根差した仕事でリピーターや口コミで来る葬家も多く、それは今後も変わらないだろうと思いました。

しかしリピートするとしても飲食店などとは違い、数日~数週間などといった間隔でリピートはまずなく、間隔が大きく開く事が普通です。

そんなリピートをしてくれる葬家のため、数年~数十年先を見据えたときに「この会社を無くしてはいけない」と思い、継ぐことも念頭に実家の葬儀社に入りました。

現場に立って感じること

本当に小さなファミリー企業なので、葬儀の件数も大手と比べると雀の涙ほどと言ってもいいかもしれません。

その代わりに葬家とのかかわりは深く持てていると思いますし、ひとつひとつ丁寧な仕事ができていると思っています。

葬家の方と話していると、当たり前ですが「色々な人がいるんだな~」と改めて感じる場面が多いです。

十人十色、当たり前ですが実感します。

そんな多種多様な想いや考えをくみ取り、限りなく近い形で実現する事が大切なのだなと日々感じています。

これからを見据えて

葬儀に関して、経験したことのない事を目の前に突きつけられ、時間に追われながら分からないまま事が進んでいく、そんな経験をされた方が多くいると思います。

結果として納得できていれば良いのですが、実際には後悔しているという方の話も聞きます。

そこで「その時の葬儀社が悪かった」と一言で言ってしまえばそれまでですが、今後はそういった「後悔をしてほしくない」という気持ちが日々大きくなっています。

後悔しないためには何が必要か?を考えたとき、葬儀に関しての興味関心がなく、葬儀に関して考える機会があまりにも少ないからだと思いました。

そしてブログを通じで「興味関心」をもってもらい、「考える機会」が増えたらいいなぁと思い立ち、細々と情報発信をしていこうかと思っています。