時には逆説的に考える~いち葬儀屋さんの雑記~

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家族葬を選択する心理

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近年、家族葬を選択する方が多くなってきているように感じられます。

家族葬という言葉が認知され、広がってきた事はもちろんですが、なぜ家族葬を選択する方が増えてきているのでしょうか?

様々な理由があるとは思いますが、今回はその点について注意すべき点なども踏まえ考えていきましょう。

なぜ家族葬なのか

なぜ家族葬を選択するのか?様々な理由があると思いますが、理由として聞くことの多いものと、その理由についての注意点などをまとめてみようと思います。

故人の希望だった

最後は家族のみで慎まやかに葬儀を上げてほしいといった希望や、葬儀にはお金をかけずに残った家族のためにお金を使ってほしい等、理由は様々なようです。

それらの希望を踏まえて家族葬を選択する方も多くいます。

ポイント

故人の希望を取り入れつつ、どのような葬儀の形がベストなのかを考えて選択する必要があるのかもしれません。

葬儀に人が来ない?

亡くなられた方が高齢で、友人等もすでに亡くなられている方も多かったり、外との付き合いがあまりなかったので葬儀を行っても参列者が来ないだろうと、家族葬を選択される方もいます。

ポイント

この場合、故人だけでなく喪主や家族の付き合い関係等も考える必要があるので注意が必要です。

喪主や家族が会社で役職についていたり、プライベートでの付き合いが多かったりする場合、故人との直接の関わりが少なくとも葬儀に参列される方が多くなるケースがあります。

逆の立場で考えた場合、自分の友人の家族が亡くなり葬儀の知らせを聞けば葬儀に顔を出すのではないでしょうか?

そう考えると、故人だけでなく家族の付き合い等も考えどのような形態の葬儀を選択する必要があるのかもしれません。

参列者に迷惑がかかる?

遠方から参列してもらうのは迷惑ではなかろうか、日程に余裕がなく急遽参列してもらうのは迷惑ではなかろうかと、家族葬を選択される方もいます。

ポイント

葬儀は結婚式等と違い招待制ではありません。

遠方から参列したり急な日程に対応しきれない等で参列できない場合は弔電を出したり、後日挨拶に行くなど、知らせを受けた側にも選択肢はあります。

無理をして参列されているのでは?と考えてしまいがちですが、参列された方は故人を想い、最後のお別れをしに来ています。

故人の為でもあり、参列者自身の為でもあります。

逆の立場で考えると、親交のあった友人との最後の別れの場には多少無理をしてでも行きたいと思いませんか?

そう考えると、最後の別れの場に参列できる選択肢を持たせてあげることも大切なのかもしれません。

様々な立場から考えたうえで、どのような形態の葬儀を選択するかを考える必要があるのかもしれません。

費用がかけられない

単純に予算の関係上、大きな葬儀はできないので身内だけで小規模な葬儀にしようと、家族葬を選択される方もいます。

ポイント

以前、記事にも書きましたが「家族葬=安い」と考えている方も多くいらっしゃしますが、実際のところケースバイケースです。

細かい内容はコチラの内容を読んでいただければと思います。

www.gyakusetsu.blog

葬儀にかける費用が限られている場合、まず何を考えなくてはいけないかというと、葬儀の形態ではなく、いかに葬儀費用を抑えるか?の点につきます。

どのように葬儀をすれば費用が抑えられるのか?についてはコチラの記事にまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。

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まとめます

家族葬が多く受け入れられているのには様々な理由があります。

核家族化による親戚付き合いの縮小化や、高齢化社会による故人の友人の高齢化や既に亡くなってしまっていたりで参列できない、近隣との付き合いの希薄化など、少し考えただけでもこれだけ出てきます。

他にも細かい理由は多々ありますが、このような時代の変化に加え、マスコミなどの情報も相まり、家族葬が広く認知され選択されるようになりました。

しかし、家族葬をイメージだけで選択したことにより、問題やトラブルが起きているのも事実です。

最近はインターネトにも家族葬の経験談や問題点などを指摘する内容の記事が出てきていることからも、家族葬はメリットだけではなくデメリットがあることが分かります。

家族葬を選択する理由は様々だと思いますが、初めから家族葬しか検討していないのであれば、他の形態の葬儀に関しても検討してみる余地があるのかもしれません。

葬家の立場からだけではなく、参列者の側に立って、第三者の視点で様々な問題点を考え、検討することも大切だと思います。

このブログを読んでいるそこのあなた!

今一度「家族葬」について考えるいい機会かもせれませんね!






















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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