時には逆説的に考える~いち葬儀屋さんの雑記~

いち葬儀屋さんが葬儀関連をメインにそれ以外の事も「時には逆説的」に「時には普通」に考える超個人的ブログ

病院で紹介された葬儀社って??

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病院で身内が亡くなると葬儀社を病院の方から紹介される事があります。

なぜ病院の方から紹介されるのか?

そして紹介された葬儀社に頼まないといけないのか?

紹介された葬儀社を断ってもいいのか?

その辺りについて考えていきましょう。 

なぜ紹介されるのか

まず第一になんで病院から葬儀社が紹介されるのか?と疑問に思う方もいると思いますので、そこから私の知っているケースになりますが簡単に説明していきたいと思います。

仕組みは?

どのような仕組みで紹介されるのかというと、葬儀社が病院側に金銭を支払って亡くなった方の家族を紹介してもらうという形になっています。

葬儀社は病院に金銭だけでなく様々な形で協力をして葬家を紹介してもらう努力をしています。

私の聞いたケースだと、病院の送迎バスを葬儀社が運営していたりなど、本当に様々な形で紹介してもらえるように苦心しているようです。

当然、葬儀社側のメリットは葬家を紹介してもらえる事です。

逆にいうと、そこまでしてでも紹介してもらうことで、その負担を上回る利益が出るということでしょう。

病院側のメリットとしては紹介料をもらえることはもちろんですが、亡くなった方をできるだけ早くお家に帰してもらえる点があります。

病院側としてもいつまでも葬儀社が決まらずに病院に居残ってもらっては困るのでしょう。

このようにお互いのメリットによって葬儀社を紹介するという仕組みがという成り立っているのです。

断ってもいいの?

病院から紹介された葬儀社ってそもそも断れるものなのでしょうか。

今までお世話になっていた病院からの紹介だから「断るのは悪い気がする」という方もいるでしょうが、断ること自体は全く問題ありません。

断るときは「お願いしている葬儀社がもうあるので」「知り合いに葬儀社がいるので」などといえば病院側も納得してくれます。

断る時の注意点

断るときに注意いなければいけないのが断るタイミングです。

病院から紹介された段階で断るのであれば問題ないでしょうが、病院から自宅まで個人を運んだ後だったりすると厄介です。

葬儀社からしたら移動するだけでも料金が発生しているので、そこで葬儀を受注できなければタダ働きをしただけになってしまいます。

そこで葬儀社は何としてでもい葬儀を受注しようするか、病院から自宅までの搬送料を請求するしかありません。

この時請求される搬送料は一般的に葬儀プランのセットに含まれるものとは違い、単発料金なので高額になる傾向があります。

紹介された葬儀社ってどうなの?

結局紹介された葬儀社にお願いすべきなのか?ですが、前項で書いたように良くも悪くも病院に紹介料を支払っている点は頭に入れておく必要があります。

メリット

紹介された葬儀社を選ぶメリットとして一番が、葬儀社の検討をしなくて済むという点です。

事前に数社の比較をしたり、知り合いに紹介された葬儀社がない場合、急に葬儀社を探すことは困難かとおもいます。

そんな時に病院から紹介してもらえる葬儀社の存在は大きく、大きなメリットになるのではないでしょうか。

デメリット

前項で書いた通り紹介料を払っている場合、その紹介料は当然ながら葬儀費用に上乗せされています。

これはどの業種でも同じですが、宣伝広告費は売上から計上されるので当然と言えますが、この病院から紹介をもらうためにかけている広告宣伝費が金額はそれなりに大きく、その金額が大きくなればなるほど、他の葬儀社よりも葬儀費用が高くなっていしまいます。

内容に関して手を抜いたりはしないはずですので、やはり大きなデメリットだと言えると思います。

まとめます

結局のところ、葬儀に関して事前準備をしている場合、病院でしょうかいされた葬儀社を選択するメリットは少ないと思います。

病院から葬儀社そ紹介された場合は、その場の雰囲気で事を進めるのではなく、よく考えて選択をする事が大切なのかもしれません。

また、近年では終活などの動きが活発になった影響などもあり、病院の紹介による葬儀の受注は少なくなっているのが現状だと思います。

そのため病院に大きな金額を支払ってまで紹介を得ようとする葬儀社が少なているように思います。

病院側は上に書いた通り病院に長時間居座られるのも困ってしまうので、紹介料などを貰っていなくても葬儀社のパンフレットを置いたりしているケースもあります。

一概に病院から紹介された葬儀社が紹介料などの関係で葬儀費用が高いと言い切る事はできませんので、その点は注意しないといけないところですね。

このブログを読んでいるそこのあなた!

「葬儀社の選び方」や「紹介されたときにどう対処するか」など、今一度考えてみるいい機会かもしれませんね!