時には逆説的に考える~いち葬儀屋さんの雑記~

いち葬儀屋さんが葬儀関連をメインにそれ以外の事も「時には逆説的」に「時には普通」に考える超個人的ブログ

葬儀社の会員制度について

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葬儀社の広告などに「○○会員になれば○○プランが○○円」などと記載されているものを目にすると思います。

会費が月々かかるものや年会費があるもの、登録費のみ必要なもの、費用の一切かからないものなど、様々な形態の会員制度があります。

そこで、この会員制度について考えてみたいと思います。

多くの葬儀社が採用している会員制度

葬儀社のホームページや広告を見ると、会員制度の案内を載せているものが多く目につきます。

どんな内容なのか?どのように会員になるのか?そして会員になるメリットはあるのでしょうか?

制度の内容は?

様々な形態の制度がある中、内容として多いものが「会員特別価格」を謳っているものではないでしょうか。

会員になることによって費用が安くなったり、一般よりもグレードが1ランク上がるなどの特典が用意されていたりします。

月々会費を払い、満期になると割引が受けられたり、専用プランを選べるようになる内容の場合、実際に葬儀を行う段階で満期になっていなければ、不足分を一括で支払うことでサービス内容を受けれるようになるといった内容のものもあります。

会員になるためには

葬儀社の会員になるには何をすればいいのかでしょうか。

一般的にはホームページなどのネットから申し込む場合と電話をしたり、葬儀社に直接出向き申し込む場合とがあります。

どのパターンでも大抵の場合、名前や連絡先、住所などの情報を登録する形になるかと思います。

会員制度の利点と欠点

様々な会員制度がありますが、それらの制度について「会員のメリットとデメリット」「葬儀社のメリットとデメリット」それぞれの視点で考えてみましょう。

会員のメリット
  • その葬儀社のサービスが割安で受けられる
  • 事前に相談をすることができる
  • 会員になっている事による安心感がある
  • 会員特典を受けれるようになる
会員のデメリット
  • 葬儀社の変更がしにくい
  • 会費がある場合は費用が事前にかかる
  • 退会をするのに手間がかかる場合がある
  • 個人情報を事前に提出する必要がある場合がある
葬儀社のメリット
  • 事前に見込み客を確保できる
  • 月会費などがある場合は定期的にお金が入ってくる
  • 会員専用プランを作る事で葬儀を画一化することができる
  • 会員数を把握することで経営プランを立てやすくなる
葬儀社のデメリット
  • 会員価格や特典を設定しなければならない
  • 会員と一般客とを確実に間違えないようにする顧客管理が必要

結局どうなの?

費用に関して

会員価格と一般価格には差がある場合「会員価格が安くてお得」だと思いがちですがどうなのでしょうか?

逆に「一般価格が高く」「会員価格が適正価格」である場合はないのでしょうか。

そもそも会員になるだけで費用が安くなるなんて一般的な感覚で「おかしい」と思いませんか?

会費を払っていて、その分が安くなるならまだしも「それ以上に大きな割引」がついたり、会費が一切ないのに「割引価格」が設定されたり「お得な会員専用プラン」があるなど、前項で書いたようなメリットを考えたとしても、会員制度をする事による葬儀社の負担が多きすぎると感じてしまします。

そもそも葬儀社の葬儀費用が高すぎるという意見もあるかもしれませんが。。。

なのになぜ会員制度を設定している葬儀社が多いのでしょうか?

一般価格を高く設定することで適正価格の会員価格を安く見せている、と思われても仕方がないのではないでしょうか。

そうする事で前項に書いたように、会員と葬儀社の双方にメリットが「あるように見える」と考えれば納得できる部分が多くあります。

葬儀社は大きな割引を行うことなく見込み客を確保できるのですから。

事前に会員になっていなくても、葬儀の打ち合わせの際に会員になることで会員価格で葬儀ができるというケースもありますので、なおさら勘ぐってしまいます。

当然ながら一般価格が適正価格であり、会員価格がお得に設定されている葬儀社もあるとは思いますが、それらを見極めるのは非常に難しいと思います。

その他に関して

費用的な面を考えなければ、葬儀社の会員になっているという事で安心感があるという方の話もよく聞きます。

事前に相談をしたり、会員になっていることで自分が亡くなった時はその葬儀社に頼めば「葬儀ができる」ことが安心感に繋がっているのではないでしょうか。

安心感が得られることは大きなメリットでもあると思います。

しかし退会しようとした場合、すでに支払った会費は全額戻ってくるのでしょうか?

退会することがない場合は問題ありませんが、もし退会することにした場合に既に支払っている会費がきちんと戻ってこないと会費を損してしまう可能性もあります。

全額戻ってくるケースもあれば、手数料を差し引かれた分が戻ってくるケースもあり、細かい内容は入会規約等により様々ですが、入会の際に説明されることは少ないのではないでしょうか。

入会する前に葬儀社の検討をすることはもちろん、会員になることで得られるメリットと退会する事も念頭にいれて会費が必要なのか、退会時にどのような対応になるのかも検討する必要があると思います。

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広告などでよく目にする「葬儀社の会員制度」について考えるいい機会かもしれませんね!

葬儀が簡素化していく事による弊害

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年々葬儀は簡素化、形骸化が進んでいます。

一般葬から家族葬へ、家族葬から一日葬へ、一日葬かた直送・火葬式へとまだまだ割合は少ないですが簡素化へと向けて確実に歩みを進めています。

そんな中、簡素化が進むことによってどのような事が起こるのか?それを考えていきたいと思います。

どんどん進む葬儀簡素化の傾向

特に都心部を中心として近年では家族葬用の小規模斎場が増えてきていたり、直送・火葬式など新しい形式の葬儀を専門に扱う業者が出てくるなど、費用の面や価値観の多様化等を理由に葬儀の簡素化、小規模化が進んでいます。

今回はそれらの是非は別とし、どのように簡素化が進んでいるのかをまとめます。

一般葬から家族葬へ

ご近所付き合いや親戚との関係の希薄化や個々の価値観の多様化により、従来型の葬儀の形から親族や故人との近しい関係の方のみを呼び、参列者の数を少人数にするとともに小規模化した家族葬という考え方がネットやメディアを通じて広がりました。

家族葬から一日葬へ

家族葬が世間に浸透すると、更に家族葬からお通夜を省略し、2日間かかっていた葬儀を1日で行うことで費用や身体的負担を軽減した一日葬という考え方が浸透していくこととなります。

一日葬から直送・火葬式へ

一日葬が浸透していくと、さらに一日葬から葬儀式・告別式を省略することにより最低限の事のみを行い、さらに費用や身体的負担を軽減した直送・火葬式という「ある種究極」の考え方が出てくることとなります。

簡素化によって起きている現象

葬儀が簡素化していくことにより、日常生活を送っているうえでは気づき(表面化し)にくい現象(問題)が発生していることを、葬儀業界にいることで気づきました。

葬儀に参列したことがない

家族葬が増えることにより葬儀に呼ぶ参列者は少人数になる傾向になります。

呼ぶ参列者が少なくなるという事は、逆に呼ばれる機会が少なることでもあります。

また、価値観の多様化により子供の学校の事情などで子供は葬儀に参加させないといった方も見受けられます。

そうした事で「葬儀に参列したことがない」といった方が若い世代を中心に増えてきています。

葬儀に参列したことがないということは、葬儀がどのようなものであるか「自分が葬儀を行う立場になるまで分からない」ということになってしまいかねません。

葬儀に関して考える機会の損失

葬儀に参列すると参列した葬儀を見て、自分の時は「こんな葬儀にしたいなぁ」とおぼろげに考えたり、親の葬儀について考えたりすることもあるでしょう。

しかし、葬儀に参列する機会がないので葬儀について考える機会も自ずと少なくなってしまうでしょう。

実際に葬儀について考える機会が来るのは「自分が年をとった時」か「近親者に重い病を患った方が出てきた時」くらいになってしまうのではないでしょうか。

その時が来て「初めて考え調べる」のと、おぼろげながらでも「前から少し考え調べていた」のでは大きく差ができてしまうかもしれません。

死を感じる機会の損失

葬儀というものは嫌でも死を意識し感じる場であると共に、普段考える事があまりない死について考えさせられます。

葬儀に参列することがないと、その機会を逃してしまうことになります。

ひと昔前に子供の中には「ゲームやアニメの中のキャラクターと同じように人間も死んだらまた生き返る」と思っている子もいるというような議論がありましたが、死に触れる機会がないということも一つの要因になるのではないかと思ってしまいます。

更に簡素化・形骸化の進行 

前項でも触れたように、葬儀そのものに関わる事が少なくなり、葬儀に参列したこともないといった世代が増えてくると、葬儀に内容がよく分からないので葬儀社に言われるがまま葬儀を行うか、費用に目を向けた結果「簡素化・形骸化した葬儀の選択をする」といったことが増えてくるのかと思います。

そうなると次の世代は更に葬儀に触れる機会がなくなっていき、どんどん葬儀の簡素化のスパイラルに陥っていくのではないかと思ってしまいます。

また、簡素化された葬儀しか体験しなかった子供世代は葬儀自体をそういうものであると思い、自分が亡くなり子供世代が自分の葬儀を行う時、たとえ金銭的余裕や希望する葬儀形式があったとしても簡素化された葬儀しかあげてもらえない可能性も出てきてしまいます。

今後葬儀はどうなって行くのか

近年の葬儀に対する簡素化・形骸化の流れを作ってしまったのは紛れもなく平成期の葬儀業界の功績であり責任でもあります。

今後、この流れを「加速させていくのか」「葬儀に対する価値観を再構築できるのか」それは「今」葬祭業に携わっている人間がどうしていくか、「これから」葬祭業に新規参入してくる人間がどのような想いをもって参入してくるか、にかかっているかもしれません。

平成という葬祭業が激変した時代にうまく対応できなかった昭和感覚から抜け出せなかった葬儀社はこれから迎えるい新元号の新たな時代をどのように生き抜いていくのだろうか。

また、葬儀社だけでなく消費者である葬家も情報化が進む近代社会において「いかに情報を集め、精査していくか」が重要になってきているのではないでしょうか。

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葬儀について、死について考えてみるいい機会かもしれないですね!

葬儀社はぼったくり??

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ある時期から葬儀費用が高いのではないか?といった情報を見聞きするようになった印象かがあります。

そこで今回は、実際に葬儀費用は高いのか?高い葬儀費用によって葬儀社は大きな利益を上げているのか?極端な話、葬儀社はぼったくりなのか?という点を考えてみたいと思います。

葬儀が高い印象の理由

葬儀費用が高い(高かった)と思う理由は様々だと思いますが、今まで葬家の方と話していて私が感じたことを以下にまとめてみました。

終わってみたら想定よりも高かった

「最初の打ち合わせの時に提示された金額より請求の金額が高かった」という場合や「打ち合わせをしている内にどんどんと金額が大きくなっていった」など、思っていたよりも高くなってしまったというケースです。

見せかけの金額と実際の金額

金額が想定よりも高くなってしまう大きな要因が「見せかけの金額」と「実際の金額」との乖離になります。

広告などに記載されている金額で葬儀ができると思っていたのに、その金額では実際に葬儀ができずに高くなってしまった。

そんな話を耳にしたり経験したことがあるかと思います。

中には広告などに記載されている金額は最低限の内容であって満足に葬儀ができないプランを載せている葬儀社も中には存在するのが実情です。

そのような広告などにもプランに「含まれているもの」と「含まれていないも」のが記載されてはいますが、葬儀に関しての経験や知識がなければ判断がしにくいと思います。

そうした消費者をターゲットに「見せかけの安い金額」を提示して集客している葬儀社で葬儀をした場合に「葬儀費用が高かった」とっくの方が感じてしまうのです。

オプションの罠

葬儀社と打ち合わせをしているとオプションを進められることがあるかと思います。

最初に提案されるプランには「グレードの低いもの」が設定されていて「オプション」で「グレードアップをしていく」という葬儀社もあります。

「最後のお別れですので○○くらいはプランのものではなく、より華やかなこちらにしてはいかかですか?」なんて言われたら「たしかにそうね~」「最後くらいは~」なんて思ってしまいます。

そのようにしてオプションを追加していく事で徐々に費用が高くなっていき、最終的に「こんなに高くなると思っていなかった」ということになってしまうのだと思います。

葬儀社を信頼できない

これまでの内容を読んでいれば当然の事ですが、そんな葬儀社の事は信用できませんよね。

ですが、このような葬儀社は一部であり、しっかりとした葬儀社も多く存在します。

しかし一部の葬儀社により「悪いイメージ」が先行した結果、現在の「葬儀社は信頼できない」といった風潮になってしまっているのです。

葬儀社の事を信頼できないので「なんでこんなに高いのか」「本来はこんなに高くないのではないか」などと実際の葬儀内容などとは関係なく思ってしまうのだと思います。

ネットなどによる原価率の情報

最近はネットなどに葬儀に使用する備品等の原価が出ていたりと、調べようと思えば様々な情報が手に入るようになりました。

そして、テレビや雑誌でも特集などが組まれるなどした結果「葬儀社は儲け過ぎているのではないか」「葬儀費用が高すぎるのではないか」と言われるようになりました。

そういった情報により葬儀費用が高いと感じてしまう場合もあるかと思います。

実際に葬儀費用は高いといえるのか?

高いと思われがちな葬儀費用ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

色々な角度から考えてみます。

目に見えないコスト

備品などの原価にだけ目を向けがちですが、人件費や運送費など、表に出てこない費用も多くあります。

また、仕事の性質上「365日24時間」いつ仕事が飛び込んでくるか分からないので、即座に対応できるような体制を組んでおかなければなりません。

更に、一般的に敬遠されがちなご遺体を取り扱うといった特殊な業種もあり、死を扱ううえで肉体的にも精神的にも少なからず負担がかかります。

そういった目に見えない経費も考えた場合、一概に葬儀費用は高いと言えるのでしょうか?

葬祭業は小売業ではなくサービス業

原価という点で更に考えたいのが「葬祭業は小売業ではない」という事です。

仕入れたものを販売する小売業の場合、原価率は業種にもよりますが大まか「50%~80%」程度の場合が多いのではないでしょうか。

サービスを提供する飲食業の場合は原価率は平均で「30%~40%」が好ましいと言われているようです。

同様にサービス業の理容業(美容室等)では原価率は「10%前後」が好ましいと言われています。

では葬祭業の場合どうでしょうか?

概ね「10%~」などと言われている情報が多いかと思いますが、実際のところ「規模の大きい葬儀社」と「規模の小さい葬儀社」では仕入れの仕組みや購買量も変わりますので原価は倍くらい変わってくる場合もあります。

そして、葬儀の低価格化により原価率は高価格化していっています。

話を戻して、葬祭業の原価率は「10%~20%」だとした場合、それは「ぼったくり」になるのでしょうか?

上にあげた飲食業でも、飲み物の原価率が10%を切るもの稀にありますが、居酒屋でサワーを飲んで「この店のサワーはぼったくりだ!」と思われる方はいないのではないでしょうか。

全体的に見れば原価率がそこまで低いわけでもない(30%~40%程度)ですし、そこだけピンポイントに物事を見る人もいないのかもしれませんが(笑)

理容業(美容室等)の場合も葬祭業と同様に原価率10%程度ですが、比較的すんなりとカット料金を受け入れているのではないでしょうか。

それは美容師さんの「技術にお金を支払っている」という考えがきちんと根付いているからではないでしょうか。

それではなぜサービス業である葬祭業の葬儀費用が高いと思われているのでしょうか?

根本的な理由はやはり、葬祭業界の今までの「おこない」であり、そこに出てきた原価という情報により決定打になったのではないだろうかと、ある意味で自業自得な部分もあるように感じてしまいます。

まとめます

葬儀費用が高いと感じるかどうかは最終的には「個人の感覚」になってしまうと思います。

特に高い費用をかけて行うものなので透明性のない金額に対しての猜疑心は当然と言えるかもしれません。

近年では葬儀費用の透明性をうたった葬儀社も増えてきてはいますが、葬祭業に従事する私からしたら見せかけの透明性であり、各種サービスの内訳を明瞭にした結果、追加費用であるオプションを追加しやすくなっている内容に改悪されているケースも散見されます。

業界内から見ても高いと思える料金設定(見せかけの金額ではなく実際の金額)の葬儀社が存在するのも事実ですが、妥当な料金設定の葬儀社も多くあります。

あくまでも葬祭業はサービス業ですので、サービスに対しての付加価値も判断材料すべきだと思いますが、生活するうえで葬儀を経験する機会は少なく、美容室のように定期的に利用し美容師さんの技術を理解したうえで料金設定を判断することはできません。

実際に葬儀を行う前にサービスの質を見極める必要があります。

額面に対して高い安いを判断するのか?内容(サービス)に対して高い安いを判断するのか?

どちらにせよ葬儀社を見極めるには事前に準備することが大切だと思います。

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今一度「葬儀費用」について考えてみるいい機会かもしれませんね!

葬儀費用を抑えるには

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葬儀はあげたいが先立つものがない...

自分の葬儀にはお金をかけずに残された家族にお金を残したい

色々な想いから葬儀の費用を抑えたいと考える方は多くいると思います。

今回は、どのようにして葬儀費用を抑えつつ後悔のない葬儀を行うか?を考えていきたいと思います。

事前に行動する

葬儀に限らず何事も前もって行動する事は大切です。

特に葬儀の場合、亡くなってから葬儀までの期間が短いため、事前に行動を起こしている事が大変重要になってきます。

大切な方を亡くし、気が動転している時に葬儀社や葬儀内容の選定、金額の相談など冷静にできるでしょうか?

葬儀社の言われるがまま事が進んでいった結果、最終的に費用のわりに思っていた葬儀ではなかった、というような話もよく耳にします。

自身が冷静な時にしっかりと情報を集め、精査する必要があると思いませんか?

どんな葬儀をしたいか考える

予算や費用を考えずにどのような葬儀をしたいのかを考えることも重要です。

この段階では費用の事や周りへの迷惑などは考えずに自分の理想の葬儀をまず考えます。

大まかに考えがまとまってきた段階で初めて費用面の事や周りへの迷惑へと考えを広げていきましょう。

まずは自分がどうしたいのか?が重要です。

その次に費用やその他の面で「断念しなくてはならないもの」と「そうでないもの」を考えます。

その時に自分の理想がはっきりとしていると物事に優先順位を付けられ、理想の形に近いものを予算内で実現しやくなると思いませんか?

ネット等の情報はあくまでも参考

近年はインターネットで検索をすれば色々な情報が手に入ります。

しかし、その情報が全て正しいもとは限りません。

同じ内容を調べても異なる見解が書かれていたり、そもそも情報そのものが間違っている場合もあります。

自身がその分野に関しての専門家であれば、その間違いに気付くことができるでしょうが、そうでない限りは判断が難しいと思いませんか。

そこで、情報は1つではなく複数から得るようにし、そのうえで自分自身で精査していく必要があります。

例えばインターネットで調べた場合、広告記事等は考えずに少なくとも検索上位の3位くらいまでのサイトの内容は見てみるなどが必要です。

また、検索ワードも「家族葬 安い」「家族葬 安くない」「家族葬 高い」など調べたいキーワードの後に様々なワードを入れて検索する事で様々な角度からの情報を得る事ができます。

 

ホームページや広告の金額は信用しない

近年特に「家族葬○○万円~」「一日葬○○万円~」なんて広告やホームページを目にしますが、実際に記載の金額で出来るのでしょうか?

答えは「イエス」であり「ノー」でもあります。

○○万円「~」と表記されている場合、あくまでも最低料金はその金額であり、オプションを追加したりした場合は当然のことながら追加料金が発生することを意味します。

そして、悪質な葬儀社になると表記の金額の内容では満足な葬儀ができずに大抵の場合はオプションの追加が必要になってしまうケースもあります。

あくまでも表記の金額は消費者の目を引くための「餌」のようなものと考える葬儀社も少なからず存在してしまっているのが現状です。

そんな中にも良心的な葬儀社さんは多数あり、表記の金額通りで満足のいく葬儀を施工できるケースも多々あります。

残念ながら広告やインターンネットを見ただけでは判断がつきにくく、特に追加に関する記載に関しては文字が小さく表記してあったりと、内容をよく読みこまないと判断ができなかったり、そもそも内容が専門的過ぎて判断ができない場合もあります。

広告やインターネットに記載されている金額についてはあくまでも参考であり、その金額で必ずできると思わずに、問合わせをするなどで詳細を確認する必要があるかもしれません。

葬儀社は数社比較する

あなたの住む地域にも葬儀社は大小合わせ数社あると思います。

更にインターネットで全国的に葬儀社を紹介してくれるサイトがあったりと、近年は比較的「葬儀社を比較」しやすい環境が整っています。

色々な葬儀社を調べてみるだけでも情報は入手できますし、実際に気なった葬儀社には問合わせをすれば更に詳細の内容も聞くことができます。

実際に葬儀社に赴くことに抵抗があるのであれば「電話問合わせ」や「ネット問合わせ」など、問合わせ方法も様々ありますので数社に問い合わせをしてみるといいかもしれません。

事前に予算を伝える

最近「家族葬で考えているのですが...」や「直送はできますか?」といった問合わせがあります。

よくよく話を聞くと「できるだけ費用を抑えたい」「安く出来ると聞いたので」といった理由だったりします。

ここまでにも書いてきましたが、その情報は正しいものでしょうか?

確かに安く出来るかもしれませんが、同じ予算で他の選択肢はないのでしょうか?

費用を抑えたいのであれば「費用はあまりかけられないので予算は、○○万円です」「それでもきちんとした葬儀をあげたい」と伝えましょう。

大抵の葬儀社は予算に収まるようプランを構築し提案してくれると思います。

そこで「その金額ではうちでは出来ない」と言われたり「他の葬儀社を探してくれ」などという葬儀社はこちらから願い下げです。

そんな葬儀社よりも親身になって相談にのってくれる葬儀社を選びましょう。

実際に会って話をしてみる

電話やネット等で問合わせをして好感が持てた葬儀社があれば実際に会って詳しい話を聞いてみてください。

実際に会って話をすることで葬儀社や担当者の雰囲気が伝わってきます。

そこで「信頼できそうだな」と思えたなら詳細の話を進めていってもいいですし、「ここはなんか違うな」と思ったのならほかの葬儀社をまた探してもいいと思います。

最終的には「人」対「人」であると思いますので、実際に会って話してみることは大切だと思っています。

まとめます

結局のところ葬儀費用を抑えるために重要なことは「事前に予算を伝える」という事に尽きると思います。

変に情報を得て「○○葬で~」と言うよりも「予算は○○万円ですが、きちんと葬儀をしたい」と伝えた方が希望に沿った葬儀ができる場合が多く、葬儀屋さんも人なので「できる限り協力してあげよう」と頑張ってくれるケースもあります。

言い方は悪いですが「素人が全力で調べてやる」よりも「業界の人間ができることを最大にやる」方が費用面でも内容面でも納得のいくものになるのではないでしょうか。

色々な情報を見聞きし、葬儀社は信頼できないと思っている方もいると思いますが、納得のいく葬儀をするためにはお互いの信頼関係も必要になてくるかと思います。

まずは「信頼のできる葬儀社を探す」ことから始めてみるのもいいかもしれませんね!

経歴あれこれ

このブログの管理人である柿山新の経歴を簡単にまとめてみました。

興味のある方は見ていってください。

高専(土木科)時代

高専とは

高専高等専門学校)は高校の3年間+専門学校(短大)の2年間をまとめ5年間で専門的な知識や技術を集中的に学ぶといった学校で、日本には国公私立あわせ57校あります。

最終学歴は短大卒と同等になります。

あくまで個人的な感覚ですが、高専卒の人間は専門的な知識や技術を持っているうえ、学歴は短大卒と同等なので、企業からしたら四大卒と比べコストを抑えつつ戦力になる人材として魅力があるのではと思っています。

後に書きますが、実際に就職のときに感じた事でもあります。

高専に入った理由

小中とそこまで勉強もしていなかった幼少期をのほほんと過ごしていましたが、中学3年にもなると受験を意識したくなくてもしなくてはいけない時期になります。

これといった目標もなく進路に人並みに悩む時期にたまたまテレビで目にした橋の設計士を目指している方のインタビューをきっかけに「自分も橋を造る仕事がしたい」と思うようになります。

そこで両親のアドバイスもあり高専という学校があることを知り、入学に向け色々と画策します(笑)

寮生活を通じ上下関係を痛感

何とか無事に「合格」の二文字を獲得し入学したわけですが、最初に待ち受けていたのは寮生活という今まで体験したことのない生活でした。

15年間過ごしてきた親元を離れ、最大5つも年の離れた他人(こちらは15歳、年長者は20歳)との共同生活です。

15歳と20歳では体格も経験も大きく違い、おのずと上下関係を学んでいくことになります(笑)

5年間過ごした寮生活のなかで学んだ人生経験は、社会人になった今でも活かされていますし、5年間共に濃い時を過ごした仲間とは年月が経った今でも付き合いがあり、いい経験ができたんだなぁと今になって実感しています。

学生生活を通じて

高校+専門の5年間のカリキュラムは専門的なものに対し比重が大きく、高校レベルの内容は実質最初の2年間弱に圧縮されています。

だからと言って内容が薄いこともないので、単純に内容の濃い授業がものすごいスピードで過ぎ去っていきます(笑)

当然のことながら勉強をしてこなかった私の成績は下から数えたほうが早く、進級するのもやっとのレベルでした。

そんな中で学んだギリギリでの追い込みや要領の良さは今となっては貴重な財産です(笑)

大手橋梁メーカー時代

希望と違う部署へ

高専は学生に対し求人が多く、えり好みしなければ就職に困ることは少ないかと思います。

就活という就活もしないなか(実は1社しか受けていません)決まった会社は業界ではトップレベルの橋梁メーカーでした。

幸運なことに同じ高専の卒業生も多いとの事で希望とは違う部署でしたが、すんなりと就職先をきめる事が出来ました。

希望していたのは橋梁の部署でしたが、所属することになった部署は大型の倉庫や工場、店舗などをメインとした建築の部署でした。

建築の部署に所属し生産設計を経験し、営業を経験し、希望部署に行くことなく退職する事になります。

生産設計時代

最初に配属された生産設計では設計図面をもとに工場で制作する部材や現場で建物を建てる時の設計図を作成する仕事がメインでした。

工場から現場から問合わせがあり板挟みになる仕事で残業も多く、最初の1年間は精神的にも肉体的にもキツい時期でした。

その後生産設計で使用するソフトウェア開発に携わり、子会社のある中国へ1年弱出張し、中国で教育をしつつ開発などを担当していました。

短い期間でしたが中国で過ごした期間は日本では経験できない体験も多々ありいい思い出です。

そんな中、中国にいるときに日本から電話で連絡が入り営業に移動することになりました。

営業時代

中国から帰国後、未経験ながら営業として仕事をスタートします。

技術職出身とういうことを活かし技術的な内容を伝える事で信頼を得る事を体感し、技術営業として成績を伸ばし、翌年には売上が全国2位にまでなることができました。

営業では色々な経験をさせてもらい、経営陣に近い感覚で日々勉強する事ができ、今の仕事にも大きく活きています。

その後半年ほどで退職してしまうのですが(笑)

葬儀屋時代(現在)

なぜ葬儀社へ入ったのか

実は実家が葬儀屋をしており、前職の時から手伝える時は手伝ったりしていました。

実家の葬儀社は規模も小さく、地域に根差した仕事でリピーターや口コミで来る葬家も多く、それは今後も変わらないだろうと思いました。

しかしリピートするとしても飲食店などとは違い、数日~数週間などといった間隔でリピートはまずなく、間隔が大きく開く事が普通です。

そんなリピートをしてくれる葬家のため、数年~数十年先を見据えたときに「この会社を無くしてはいけない」と思い、継ぐことも念頭に実家の葬儀社に入りました。

現場に立って感じること

本当に小さなファミリー企業なので、葬儀の件数も大手と比べると雀の涙ほどと言ってもいいかもしれません。

その代わりに葬家とのかかわりは深く持てていると思いますし、ひとつひとつ丁寧な仕事ができていると思っています。

葬家の方と話していると、当たり前ですが「色々な人がいるんだな~」と改めて感じる場面が多いです。

十人十色、当たり前ですが実感します。

そんな多種多様な想いや考えをくみ取り、限りなく近い形で実現する事が大切なのだなと日々感じています。

これからを見据えて

葬儀に関して、経験したことのない事を目の前に突きつけられ、時間に追われながら分からないまま事が進んでいく、そんな経験をされた方が多くいると思います。

結果として納得できていれば良いのですが、実際には後悔しているという方の話も聞きます。

そこで「その時の葬儀社が悪かった」と一言で言ってしまえばそれまでですが、今後はそういった「後悔をしてほしくない」という気持ちが日々大きくなっています。

後悔しないためには何が必要か?を考えたとき、葬儀に関しての興味関心がなく、葬儀に関して考える機会があまりにも少ないからだと思いました。

そしてブログを通じで「興味関心」をもってもらい、「考える機会」が増えたらいいなぁと思い立ち、細々と情報発信をしていこうかと思っています。

ブログを書こうと思ったきっかけ

少し長くなるかも知れないので目次から気になるところに飛んで読んでもらっても結構です(笑)

できれば「前提として」は読んでもらえると嬉しいです。

なぜ「葬儀・終活関連」をメインに?

前提として

まず第一に私自身が「葬儀業界の人間である」というのが大きな理由になります。

ですが「業界をPRしたい!」だったり「葬儀社はここを選べ!」などの営業的な事を書くつもりは全くありません(笑)

特定の業者や個人など、利害関係を持たずに「いち葬儀屋さん」として、あくまでも超個人的に自由気ままにブログを書くことが目的です。

賛否両論あると思いますので、自分の所属する葬儀社などの情報は基本的に一切公表しないつもりです。

大きな理由は情報量の多さ

高齢化が進む現代において、葬儀や終活関連に関しての記事や情報はネットやマスコミを通じてたくさん垂れ流されています。

それらを見聞きしていると「本当にそうなのか?」とか「本当にそれでいいのか?」と思えるものが結構あります。

メディアを通じて発信されるものには「ほとんど」誰かしらの思惑が見え隠れしているのが現状だと思います。

特に人生において経験することの少ない冠婚葬祭関連に関してはその傾向が強いように思えます。

「間違ってはいない」けれど偏った情報を持った方とお会いする機会もあり、話をすると「そういう考え方もあったのね!」「それは知らなかった!」などと言われる事も多くあります。

閉鎖的でよく分からないと思われがちな葬儀業界や終活ビジネスについて積極的に発信していくことで、もっと葬儀や終活を身近に感じてもらい、考える機会が増えればと思った事がきっかけです。

なんで逆説的に考える?

逆説的とは

物事に対して「一般的な考え」に対し「逆の立場から考える」ことにより「隠れていたもう一つの考え」にたどり着いたり「物事の真理」に近づく物の考え方です。

更には、逆説的に考えたことにより導き出した考えに矛盾を含む可能性も秘めた面白い考え方であるとも思っています。

そうすることで単に発信された情報を鵜呑みするだけではなく、考えることで自分なりの正解に少しでも近づけるのではないか?そう思って「逆説的に考えてみる」にたどり着きました。

情報社会を生き抜くうえで

情報社会やネット社会になって世の中には様々な情報が溢れています。

その中から正しい情報を自分で選ぶなんて難しい。

だったら様々な情報を鵜呑みにするのではなく自分でも色々な角度から(時には逆説的に)考えて見よう!

そうしてこの情報に溢れた時代を自分なりに生き抜いていければと思いました。

このブログのスタンス

メインのカテゴリに関して

基本的には否定も肯定もしません。

特に葬儀関連のものに関しては個々の考えや宗教観など様々で「コレ!」といった正解はないに等しいと思っているからです。

このブログを読むことで「色々と考える」キッカケになれたらいいなぁと、そんな気持ちで書いていこうと思っています。

その他のカテゴリに関して

基本的スタンスは変わりませんが、個人的主観による内容が多くなるかもしれません。

葬儀・終活関連だけでは書いていても、読んでいて退屈だろうしネタも尽きてしまうと思うので、メインカテゴリ以外に関しては気楽な気持ちでお付き合いいただければと思っています。

はじめての方へ

時には逆説的に考える~いち葬儀屋さんの雑記~ブログにお越しいただきありがとうございます! 

始めまして、柿山 新(かきやま あらた)と申します。

少々ひねくれた性格をしていることもあり、ブログにのタイトルに「逆説的」という言葉を入れてみました。

 

細かいことは別に書いてありますので、興味のある方は読んでみてください。

gyakusetsu.hatenablog.com

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葬儀の世界で日々奮闘しています

葬儀業界に足を踏み入れ、日々思うこと、感じることなどを中心に気楽に書いていければと思っています。

情報発信よりも自分の考えを整理したり、アウトプットを通じ、より正確な情報のインプットを目的にしている部分が大きいかもしれません。

 

好き勝手、気楽にいろいろと書いていきたいので、所属の会社や界隈には迷惑をかけたくないので、所属の葬儀社や自身の詳細プロフィールは非公開させていただくことをご理解いただければと思います

 

また、ブログ内では特定の葬儀社などのPRや紹介活動は行っておりません。

葬儀や終活関連に関して、金銭のやり取りの発生する記事の作成は行いませんので、記事にはステマはありませんので安心して読んでください!

その代わりとして、ブログの運営のためにブログ全体にGoogleアドセンスによる広告、葬儀や終活関連以外の雑記ブログでは各種アフェリエイト広告が掲載される場合があります。

Googleアドセンスにより自動的に葬儀社などの広告が掲載せれる可能性がありますが、本ブログとの関わりは有りませんので、お気をつけください。

 

あくまでもメインは葬儀や終活関連ですが、それだけではネタ切れになってしまうかも?読んでくれる方にも退屈なのでは?

と思ったりしたので、葬儀や終活関連の以外にも興味関心があることに関して幅広いジャンルでブログが書けたらと思ったので、ブログのタイトルの最後に「雑記」をくっつけてみました。

 

有用な情報やそうでないもの、様々な内容を書いていきますので、興味や関心のあるものを選んで読んでみてください。

 

賛否両論あると思いますが、お手柔らかによろしくお願いします。